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2021.06.21
障害福祉サービスって?(パート7)
障害福祉サービス入門編~パート7~
少し時間が経ったのでおさらい含めて原点回帰!!!
初回で、障害福祉サービスと介護保険サービスは、
そもそも、成り立ち・目的・対象が違うとご紹介しました。
そう…
介護保険サービスは、高齢化、核家族化の社会の中での家族介護の限界、経済を回すための発端、
でも、
障害福祉サービスはそんな国策とはちょっと違っている…と個人的には考えています。
もちろん社会(世界)の流れも大いに関係があります。
世界的にも“ノーマライゼーション”(障害があってもなくても、同等な(ノーマルな)生活を送ること、それを目指すこと)の考え方が広がりました。
1981年の「国際障害者年」も大きなきっかけと認識しています。
同時に、障害当事者らが自分たちの権利を求めて声をあげました。
「自分達もみんなと同じような生活がしたいんだー!」と。
自らが国や行政に交渉し、自分達の生活を創り上げていきました。
そして、障害福祉サービスは措置制度を経て作られていきました。
障害福祉サービスが2003年「支援費制度」としてスタートし、すぐ介護保険との統合案が出された時も、
障害当事者の人たちは集結し、反対を訴えました。
なぜでしょう??
でも、今、支援する側も「障害福祉サービス」と「介護保険サービス」を混合し、
「65歳までが障害福祉サービスで、65歳からが介護保険サービスなんでしょ?」
という認識止まりの方がたくさんいるような気がします…。
“加齢に伴う機能低下や病気に対応”という意味では、
障害者も加齢によっての障害はあるので納得するところではあります。
ただ、「そんなにサービスを使うのは贅沢」「使いすぎ」というのは誰が決めることでしょうか?
障害当事者も、今の生活で満足でしょうか?
健常者と言われる人と比べ、同等な生活でしょうか?
大切にしなきゃいけないと言われている「当事者性」ってなんでしょう?
是非、福祉従事者への研修に、この制度の成り立ちや目的を都度盛り込んで欲しいと思います。
「同等(ノーマル)な生活」
まだまだ程遠く感じます…