YOLO日記
2021.01.18
大雪の中心で除雪を叫ぶ
いやー。降りました。
雪。
福井県(特に嶺北)では1メートルを超える雪がドーンと降り、交通マヒが起こるわ、あちらこちらでスタック、スタックの嵐。
私の家の前もすごいことになってました。
ワタシんちも大きい通りとまではいわないのですが、生活道路としては大きい道になるので(2車線あるのに生活道路)車の往来が激しい場所になります。また、駅や学校も近いことで人通りが激しい場所でもあります。
昔はすんなりと除雪が入っていたみたいですが、3年前にあった平成30年豪雪の時も今回も大雪後の4~5日後に除雪が入るという事態。
降ってすぐは車も出ることなどが頑張ればできるのですが、気温が上がると雪は溶けていくのでぐしゃぐしゃの状態になり、状態によっては雪の上に車体がのっかってしまいスタック(タイヤが空回り)状態になってしまうのです。
溶けていけばいくほどその状態は起きやすく、車で進むには限界が出てくるのです。
実際夜中に「助けてください」と駆け込んできたこともありました。
そんな中、○○役場の道路課に連絡をしたところ・・・。
「大きい道を優先にあけているので待ってほしい」といわれました。
なるほど。大きい道を空けることに専念しているから除雪が遅い。
ちなみにうちの地区を空けている業者さんはどこですか?と尋ねてみると、
「○○会社さんです」との返答が。
早速電話をしてみて、いつ頃に入る予定なのかを確認すると、
「あなたのエリアは○○第2基地局が管理しているので私たちが勝手に動くことが出来ないんです。早くしてあげたいんだけど、ごめんなさい。」との返答が。
また、「作業には基地局からくる図面を見ながら作業されており、優先する場所は鉛筆などで黒く示して各業者さんに送ってこられて毎日計画して行っているので」ということでした。
要約すると、除雪は各管理基地局がどこを除雪するかを基地局が行っており、その指示のもと動いているとのこと。
また、除雪車にはGPSが取り付けられており行動を監視されているとのこと。(30年豪雪の時にはGPSがついておらず、除雪車がどこにいるかわからないという事態もあったため、基地局が管理をするために約500台の除雪車に取り付けているみたいです。詳しくは福井県・市の除雪計画を参照してみてください。)
基地局の電話番号を教えてもらい改めて道路課に会社さんからの返答を伝えたところ、こちらから基地局に伝えるとの返答が。
お願いしますと伝えたうえで、こちらからも基地局の番号に電話をしてみました。
いつ頃除雪が入るのか、スタックする車も多いため、優先で開けることはできないのか?との返答に対し、
「除雪のタイミングとしては各業者さんにお願いしている部分なのでこちらではどうしようもない。」
「また、個人の方がこの番号をなぜ知っているのか?こちらではあなたの除雪している業者さんを教えることが出来ない」などを言われました。
理由として誹謗中傷や個人の要望を各業者さんに直接行かないようにするためとのことでした。
けど、ここで矛盾が生じています。
業者さんと話していた時には「基地局からの指示で私たちは動いている」と言われ、基地局からは「業者さんに除雪の場所は一任している」と言われていた。
ちなみに除雪のタイミングで家の前の除雪業者さんに直接今回のことを話してみると、苦い顔をされていました。また、ワタシんちの前の道についても「(優先で除雪することに対し)この道についてはわかります」と言われてもいました。
今回のことを通してわかったことは現場の方たちは一生懸命に業務を全うしているということ。
また、業者さんも除雪する順番に違和感を持っていながらも作業されているということ。
何日も作業員の方たちは帰れない、会社で仮眠をしながら現場に行く。
また、通常の業務も当たり前にある中での作業となればとてつもない肉体・精神面での配慮が必要なんだと思います。
また、○○役場の道路課と基地局との連携や基地局の判断というものに対して不自然に感じるところもありました。
道路課さんは丁寧に対応していただけた中で、基地局さんの対応はあくまで作業内容などをブラックボックス化することで自己の業務の円滑化に特化しているようにも感じました。
3年前の教訓が生かされていない。何も変わっていない。
その理由が見えたようにも思えました。
あくまで私的な考えや印象ですし、皆さんがどうとらえるかでまた変わると思います。
けども、あれだけの大雪。
日中通行止めにしてでも除雪することに特化すればこんな事態は防げたのではないのでしょうか?
実際、大雪後に日中除雪作業をあちらこちらで交通規制しているのにその言い分というのは正当な理由なのでしょうか?
業者さんには本当に感謝です。そして、これからも作業をお願いします。
雪は溶けてなくなってしまいますが、雪のことで起きた問題はいつまでも残ると雪国の先人たちはいわれております。
早く雪と同じように解消してほしいと思います。