YOLO日記
2024.09.27
秋の空
昨日牧口一二さんという方が亡くなられました。
この業界界隈では有名な方でNHKで「きらっといきる」という番組の司会をされていた障害当事者の方です。
幼少期にポリオを患い脊髄性小児まひとなられましたが、グラフィックデザイナーとういう職に就かれつつ、障害者にしかわからない社会のおかしさや矛盾を様々な角度で提言していかれた方です。
被災障害者支援「ゆめ風基金」の事務局長を務める等当事者として動かれておりました。
改めてご冥福をお祈りいたします。
ちょうど昔務めていたところの代表(高畑さん)とこのきらっといきるを一緒に見ておりまして、ちょうどある豆腐やさんの息子?さんの自立について高畑さんと自立について議論に。
環境や立場等で同じスタートに立つまでに障害者と健常者では雲泥の差がある。むしろ同じスタートに自分一人では立てないことのほうがほとんどだとおもう。ヘルパーをいろんな場面で使うことでそのスタートと同じ位置に立つことというたったそれだけの事。
特別扱いしてほしいとかではなく、スタートに立つことへの権利というものが平等にある社会をつくるための草の根運動が必要。
と。
若い私はスタートに立つというところの意味が当時は違っていいのでは?と言っておりましたが、時がたちいろんな方と触れていく中であの時に言っていた話をふと思い出し「あー。このことか。」と思ったつい先日。
社会の中で障害者という特別な人を作りたがる。
特別を作ることで自分たちの立ち位置を確認し、時に差別し、時に優位に立とうとし、安心する。
社会に訴えることも大切ですが、それ以上に自分自身が立ち位置を気にしすぎていないか?という疑問を自分自身に問う必要があると思います。
秋に向かうにつれて恒例の読書感想文の季節が。
牧口一二さんいろんな本も出されていますので是非この秋に読んでみて下さい。