YOLO日記
2021.11.17
気付けば晩秋
YOLOを立ち上げて二年の中で直面した課題を拙い文章で書き綴ったものは、
とりあえず自身が所属する「福井市障がい者自立支援協議会 居宅部会」(※)を皮切りに、
福井市障がい者基幹相談支援センター、はたまた市や県の議員さんまで、
小さな声を届けさせていただきました。
う~ん…これは「要望書」でもないんですけど…「報告書」ですかね。
その中身は…
まず、➀福祉職の人材不足。
福祉という業種自体の人材不足は否めません。
それに加え、YOLOが提供している訪問系のサービスは、
初任者研修、実務者研修、介護福祉士等の“資格”が必須。
外国人労働者の採用も認められていません。
興味あります✧という方も何人か来ていただけましたが、
この資格を取らなければ実働できないというのが高い壁となっています。
そして、慢性的な人材不足は業界の中でも慣れっこになってしまっている気がします。
「どこも皆同じ」
だからこそどうにかしなきゃならないんじゃ?
(結局、そのしわ寄せはどこにいっているのでしょうか…)
➁福井市内でも市街地(山部、海岸部)、市外からのご依頼。
例えば、遠方の方で家事援助1時間のご依頼。
往復2時間かけて1時間の支援、しかも継続的に…。
国が定める元々の支援単価も十分とは思えない中、
介助者の時間拘束、交通費等々考えるとなかなか現実的ではありません。
でも、そのような地域に住まわれて困っていらっしゃる方はいる。
心苦しいばかりです。
(結局は誰かがその支援を担えているのでしょうか…)
➂他、障害種別による課題
身体障害、知的障害、精神障害、発達障害…
障害と一言で言っても、それぞれ課題は異なります。
強度行動障害の方の受け皿がないということも現実です。
(なぜ受け皿がないのでしょうか…)
家事援助で支援に入らせて頂いても、そこに掃除機ひとつないご家庭があることも現実です。
(なぜ掃除機ひとつないのでしょうか…)
移動支援のご依頼が多いのも現実です。
(その依頼の多さの背景になにがあるのでしょうか…)
訪問系サービスの実際を発信することはおそらくあまりないと思うので、
ただ「へぇ~」「そうなんだ」と知ってもらえるだけでも良かったと思っています。
でもプラス「なぜそうなるんだろう?」と疑問に思ってもらえたり、
一緒にそれを考える場があればいいのになと。
結局は、困っている人がそこにいて、担いたいけど担えない歯がゆさがありました。
そして、自分達、訪問系の介助者は、世の中から今何を求められているんだろうと思いました。
YOLOの基本理念は『生きづらさをとりのぞく』
「生きづらそうだな」と他者が思うのと、本人が「生きづらい」と感じるかはまた違います。
そこに都度都度の葛藤もあります。
その辺を感じとることも大事とは思いますが、【生きづらい世の中】ってなんでしょね。
(※)(地域における障がい者に関わる課題について情報を共有し、福井市内で生活する障がい者に関する保健、医療、教育、福祉、就労等の関係機関等の連携強化を図り、地域の実情に応じた社会資源の開発及び支援システムを構築することを目的に設置…福井市HP参照)