YOLO日記
2022.07.25
夏の風物詩
皆さんは何を思い浮かべますか?
盆踊り・蚊取り線香・花火・風鈴・きもだめし・すいかナドナド
色々な夏の風物詩があると思います。
そもそも風物詩(ふうぶつし)とは、ある季節特有の現象、文化、味覚、生物、物売りなどで、その季節をより意識に特徴づけることができる、物・事柄とのこと。
風物詩の範囲は幅広くあり、俳句の季語とかとは違い日本の季節を現代人の心に訴えかけているものを指すもの。
また、季節の到来・節目を表現するときに使われることが一般的なものです。
そんなところで夏にヒヤッとなる話をご紹介したいと思います。(文学シリーズ第3弾)
それは・・・四谷怪談。
皆さんご存知ですよねw
知らない人のためにいつもの通りあらすじをご紹介。
時は元禄の頃、四谷で同心(下級役人)を務める田宮又左衛門に眼の悪い「お岩」という名前の娘がいました。
又左衛門は「お岩」に婿養子をとってもらって隠居をしたいと考えていましたが、「お岩」は疱瘡に罹って皮が剥けるなど、醜い容姿になってしまいます。
数年後に又左衛門が死去してしまい、彼の朋輩が改めて「お岩」の婿探しをしますが、容姿のこともあり誰も婿に来てくれません。そこで口が上手い人物を雇って、半ば騙す形で伊右衛門という男を婿に引き入れます。
「お岩」の姿を知った伊右衛門は驚愕しましたが、今さら嫌だとは言えません。しばらくは我慢していましたが、徐々に醜い「お岩」を疎んでいくのでした。
そんな折、伊右衛門は上司の伊東喜兵衛という男の家に遊びに行きます。そこで喜兵衛の妾であったお花という女性と出会い、二人は恋仲に。
それからというもの、伊右衛門はお花と一緒になる為に酒に溺れたふりをして「お岩」に対して暴力を振るったり、家財を売って女を買ったりと傍若無人な振る舞いを行いました。いきなり人が変わった伊右衛門に悲しむ「お岩」に、喜兵衛が伊右衛門とは離婚した方が良いと勧めるのでした。
ただし、喜兵衛の優しさには裏があったのです・・・。
と話が進んでいきます。
この四谷怪談、「皿屋敷」と言う怪談と勘違いしているor混同していることが多いです。
まーよく似た内容なんですけども実は違う怪談なんですねぇ。
そのほか、この「お岩」さんの呪いなんていうものも聞いたりします。
江戸時代に『四谷怪談』の講演中に事故が相次いだことから「お岩さん」の祟りだという噂が広まりました。
現在も歌舞伎などの演劇関係者は、『四谷怪談』を講演する前に「四谷於岩(おいわ)稲荷田宮神社」お参りをするそうです。
真夏の夜に背筋がゾーーーっとする話を読んで寝苦しい暑さを和らげてみるのもいいかもしれません。