YOLO日記

2021.12.01

いきづらさ

今日から師走。町はだんだんとクリスマス&年末モードに突入していきます。

大体年末になると特に何が変わるわけでもないのにソワソワ。

不思議だなと思います。

それはさておき、先日僕といっしょについてのレスのバトンをもらったので書きたいと思います。

この本自体は1997~1998年に発行されています。

あらすじを簡単いうと、家族の元を捨てていえでした幼い兄弟「いく夫」と「すぐ夫」が児童養護施設から脱走してきた男「イトキン」とがギャグを交えてコミカルにたくましく生きていく様を描いたまんがです。

そして、この漫画のテーマは『人生って何?』というものです。

生きていく中で人が一度は考えるテーマかと思います。

それを初めから最後まで問いかけています。

例えばイトキンが自分の人生を救ってくれた人への感謝をベスト10でつたえたり、終盤に家出したいく夫とすぐ夫が家に戻り、父親へ罵られても一緒に付いてきたイトキンが兄弟を守ったりと人が生きるということへのメッセージが細かく描写されています。

そのほかにもいろんな登場人物が出てきます。寂しさゆえにストーカーする女性、小説家を夢見て気づいたら25年も立って後戻りできない男性など、個性的なキャラクターがいます。そのキャラクターとすぐ夫達が「人生って何」を面白おかしく描いていきます。

以上が大まかな本の説明です。

発行当時は私は存在は知っていたものの、全く読んでおりませんでした。

けどもS氏の勧めで読んでみると・・・。

「わかる!そうなんだよねぇ!そうなのよ!」というところがいっぱいある漫画でした。

この本を読んで感じたことは「生きづらさってみじかにある」という事です。

この仕事をしているといろんな方と接することがあります。その介助の中で「もっとこうすると良いのかも」なんて場面があると思います。

結果としてトンんでもないトラブルに巻き込まれていたり、お互いの関係が悪くなっていくのを目の当たりにしますが、この漫画でも実際に似ている場面があります。

この漫画を読むまでは、正直「こんなことって希なことでなかなかそんな人はいない」と思っていました。

けど、マンガとして取り上げられているということは、このような人が社会に溢れており、同じような事で悩み、苦しんでいるのだと思いました。

主人公の一人のすぐ夫の言葉で「自分は、実はくだらないコダワリのせいでたくさんの幸せをスルーしてきたのではないのか?」というセリフがあります。

人と人の間でもそのコダワリでいままでの関係性が悪化したり、または裁判になったりすることがあります。

私自身も昔はそのコダワリで辛い思いしてきました。

ただ、「そのコダワリって本当に必要なのだろうか?周りはそのコダワリについて何も思っていないのでは?」と思った時がありました。その時に「変らないとこの先まずい!」と思い、変わろうと決意をした時があったりました。それからコツコツと変わろうと頑張っています。(現在進行形です)

また、すぐ夫はこんなことも言っており、「踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らなソンソンというが、なぜ今までコダワリってきたかわかるか?恥ずかしいからだ!隙を見せるのがこわいからだ!」というセリフがあり、そんなコダワリで社会からはみ出すのであれば様々なコダワリから自分を解放する事が必要なのだということを作者は読者に問いかけています。

ニュースで最近電車での殺傷事件が連日報道されている中で、容疑者は実はこのようなコダワリが外せず、結果社会が悪い!と言う思考になって犯罪を起こしたのでは?と想像すると、容疑者の内面を違った角度から考察することが出来るのかなと思っています。

私の師匠の一人の高畑さんがよく言ってた言葉で「人の振り見て我が振り直せ」とよく言われてました。

他人の行動をみて、良いところは見習い悪いところは自分の振る舞いを反省し、直すべきところは改めよという意味です。

社会のヘンな人=障害者=かわいそうな人という考えはいまだに横行しております。けど、そんなヘンな人がいるのがこの社会。

社会で生きる術として自身が人の振り見て我が振り直してこの本を読んでみるとよいと思います。

年末で大掃除や仕事などで忙しい少しの間にこの本を読んで今までの人生を振り返り、心の大掃除もして新しい新年を迎えてみてはいかがでしょうか?

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